暫くするとすぐに森を抜け、開けた王宮の横庭にたどり着いた。横庭を縦断する小川。川岸に自然のまま咲き乱れる花々。何時見ても美しい風景だ。
小川にかかる小さな石橋の上まで来ると、不意にセィシェルが立ち止まった。
「ここまでで、いいか?」
「ありがとう、セィシェル」
「……あのさ、親父と待ってるからよ…。あと、何があってもお前は俺たちの家族だからな…?」
「…!」
「って、言いたかったんだと思う……親父も!」
「うん」
いつものぶっきらぼうな口調だったが、伝わってきた強い気持ちに視界が滲む。ユージーンとセィシェル、二人の暖かな想いにスズランの胸はいっぱいになった。
「大丈夫ですよ! 今回はお借りするだけですからね。今宵の晩餐会を為し終えましたらちゃんと酒場までお送りいたします」
「……今回は…、かよ」
一つの言葉をとらえてコルトを睨みつけるセィシェル。
「そんな怖いお顔をなされなくても! 本日は及び難いですが、セィシェル君も日を改めて王宮に遊びに来ては? 貴方は血の絆もあるのですから、何時でも大歓迎ですよ!」
(……血の、絆?)
「は? 絆とか何訳のわかんねえ事…」
小川にかかる小さな石橋の上まで来ると、不意にセィシェルが立ち止まった。
「ここまでで、いいか?」
「ありがとう、セィシェル」
「……あのさ、親父と待ってるからよ…。あと、何があってもお前は俺たちの家族だからな…?」
「…!」
「って、言いたかったんだと思う……親父も!」
「うん」
いつものぶっきらぼうな口調だったが、伝わってきた強い気持ちに視界が滲む。ユージーンとセィシェル、二人の暖かな想いにスズランの胸はいっぱいになった。
「大丈夫ですよ! 今回はお借りするだけですからね。今宵の晩餐会を為し終えましたらちゃんと酒場までお送りいたします」
「……今回は…、かよ」
一つの言葉をとらえてコルトを睨みつけるセィシェル。
「そんな怖いお顔をなされなくても! 本日は及び難いですが、セィシェル君も日を改めて王宮に遊びに来ては? 貴方は血の絆もあるのですから、何時でも大歓迎ですよ!」
(……血の、絆?)
「は? 絆とか何訳のわかんねえ事…」



