慌ててそう返すも、コルトはそのまま更に畏まった声で続ける。
「改めてお願い申しあげます。スズラン様。今宵、王宮で開かれる晩餐会にお越しいただけますか?」
神妙な雰囲気に飲まれながらも思いを決めるスズラン。
「……わ、わかりました。行きます……でも何を着ていけば…」
今着ている酒場の給仕服で王宮に出向くなんてことが許される筈がない。しかし、スズランの持っている服はどれも簡素な日常着ばかりである。だったらライアが送ってくれたローブを、と思ったのだが…。
「有難う御座いますっ! それについてはご心配なく。全てこちらで手配済みですので。ではとりあえず王宮に! 急ぎましょう」
「ええっと…? あの、マスター…」
「ああ、店なら本当に平気だよ。気にせず行ってくるといい」
いっそう眉根を寄せているユージーンの表情と言葉が一致しない。突き放すとまでは行かないが何処か自棄な態度に思えて寂しさを覚えながらも「いってきます…」とだけ言葉を返した。しかしコルトについて行き、居間を出ようとした所でユージーンに呼び止められる。
「…っスズ! 明日の昼食は三人でとろう。スズの好物を作っておく…。だから、気をつけて行っておいで」
「改めてお願い申しあげます。スズラン様。今宵、王宮で開かれる晩餐会にお越しいただけますか?」
神妙な雰囲気に飲まれながらも思いを決めるスズラン。
「……わ、わかりました。行きます……でも何を着ていけば…」
今着ている酒場の給仕服で王宮に出向くなんてことが許される筈がない。しかし、スズランの持っている服はどれも簡素な日常着ばかりである。だったらライアが送ってくれたローブを、と思ったのだが…。
「有難う御座いますっ! それについてはご心配なく。全てこちらで手配済みですので。ではとりあえず王宮に! 急ぎましょう」
「ええっと…? あの、マスター…」
「ああ、店なら本当に平気だよ。気にせず行ってくるといい」
いっそう眉根を寄せているユージーンの表情と言葉が一致しない。突き放すとまでは行かないが何処か自棄な態度に思えて寂しさを覚えながらも「いってきます…」とだけ言葉を返した。しかしコルトについて行き、居間を出ようとした所でユージーンに呼び止められる。
「…っスズ! 明日の昼食は三人でとろう。スズの好物を作っておく…。だから、気をつけて行っておいで」



