「も、申し訳ございません……いや、その何とお詫び申せば…」
「ふっ…く……ロリ…王子…っふふ……あ、ああ、いいえ。この事は私の胸の内に留めておきますので、ご心配なく……それにしても二代にわたってまでこの言葉が聞けるとは…っくく…、全く予想外でしたよ。流石親子ですね」
コルトは笑壺に入ったのか腹筋を捩りうっすらと涙まで浮かべる勢いだ。ひとしきり笑った後、漸くにこやかな表情へと戻った。
「本当に黙っていて下さいよ…?」
「良いですよ。その代わり今晩、スズラン嬢をお借りしますからね」
「……スズに、危険が及ばないのであれば…」
「それは勿論。では決まりですね!」
「き、決まりって…」
訳が分からないまま二人の会話を目で追っていたが、何やら本人の意向を置き去りに話が纏まった様子。そこに異論を唱えたのはやはりセィシェルだ。
「なんで大人だけで話進めてんだ! スズはそれでいいのか? それに国王陛下ってのはあいつの父親だろ。本人ならまだしも何で父親が出てくんだよ…」
「如何にも。陛下はアーサ殿下のお父上です。私はこの国の太陽、ライオネル陛下の側近 コルトベル・アダンソンと申します。気軽にコルトとお呼びくださいね」
「ふっ…く……ロリ…王子…っふふ……あ、ああ、いいえ。この事は私の胸の内に留めておきますので、ご心配なく……それにしても二代にわたってまでこの言葉が聞けるとは…っくく…、全く予想外でしたよ。流石親子ですね」
コルトは笑壺に入ったのか腹筋を捩りうっすらと涙まで浮かべる勢いだ。ひとしきり笑った後、漸くにこやかな表情へと戻った。
「本当に黙っていて下さいよ…?」
「良いですよ。その代わり今晩、スズラン嬢をお借りしますからね」
「……スズに、危険が及ばないのであれば…」
「それは勿論。では決まりですね!」
「き、決まりって…」
訳が分からないまま二人の会話を目で追っていたが、何やら本人の意向を置き去りに話が纏まった様子。そこに異論を唱えたのはやはりセィシェルだ。
「なんで大人だけで話進めてんだ! スズはそれでいいのか? それに国王陛下ってのはあいつの父親だろ。本人ならまだしも何で父親が出てくんだよ…」
「如何にも。陛下はアーサ殿下のお父上です。私はこの国の太陽、ライオネル陛下の側近 コルトベル・アダンソンと申します。気軽にコルトとお呼びくださいね」



