「ラ、ライア…! もう行っちゃうの?」
「ん。ごめんスズラン。急ぎの用事があるんだ、話はまた別の日だ」
「うん…。お店にも、また来てくれる?」
「もちろん」
残念だが急用となれば仕方がない。分かっていてもやはり次に何時会えるのかが明確ではなく不安になる。それでもライアの熱い眼差しに、スズランの胸は高鳴る。少しでも長くその瞳に映っていたい。そんな事を思いながら見つめ合う。しかし続いて階段から降りてきたセィシェルが追い払う様な仕草と共に文句を言い放つ。
「俺的には別に一生来なくたっていいぜ」
「これ、セィシェル!! ……我々は何時でも貴方様のご来店お待ちしておりますので…!」
「ありがとうマスター! ……じゃあ、またな。スズラン」
慌てるユージーンに小さく苦笑いを浮かべるライア。しかしこちらへ視線を戻すと不意に頭を撫でて優しく微笑んだ。つられて微笑み返すと、スズランは気持ちを押し込んでライアを見送ったのだった。
ユージーンは二人を見送ると緊張の糸が切れたかの様に大きく息を吐いた。
───居間には全く口のつけられていない珈琲が寂しげに湯気を立てている。
「さて、今日はもう店の準備を始めようかな。俺はこのまま…」
「ん。ごめんスズラン。急ぎの用事があるんだ、話はまた別の日だ」
「うん…。お店にも、また来てくれる?」
「もちろん」
残念だが急用となれば仕方がない。分かっていてもやはり次に何時会えるのかが明確ではなく不安になる。それでもライアの熱い眼差しに、スズランの胸は高鳴る。少しでも長くその瞳に映っていたい。そんな事を思いながら見つめ合う。しかし続いて階段から降りてきたセィシェルが追い払う様な仕草と共に文句を言い放つ。
「俺的には別に一生来なくたっていいぜ」
「これ、セィシェル!! ……我々は何時でも貴方様のご来店お待ちしておりますので…!」
「ありがとうマスター! ……じゃあ、またな。スズラン」
慌てるユージーンに小さく苦笑いを浮かべるライア。しかしこちらへ視線を戻すと不意に頭を撫でて優しく微笑んだ。つられて微笑み返すと、スズランは気持ちを押し込んでライアを見送ったのだった。
ユージーンは二人を見送ると緊張の糸が切れたかの様に大きく息を吐いた。
───居間には全く口のつけられていない珈琲が寂しげに湯気を立てている。
「さて、今日はもう店の準備を始めようかな。俺はこのまま…」



