霞んだ視界の先に心配そうな顔のライアが見えた。
「……ん、わたし。お風呂…?」
「大丈夫か? 風呂で逆上せたみたいだな…。ほら、水飲める?」
朦朧とする意識と記憶を何とか結びつける。
(そうだ、わたしお風呂で…)
「……お水、飲む…」
ライアからグラスを受け取ると思いのままに飲み干した。冷たい水が乾いた喉と身体を潤していく。するとライアは何故か突然激しく頭を振った。
(!?)
「…? ライアがベッドまで運んでくれたの? …っあ」
途端に恥ずかしさが込み上げて早急にベッドから起き上がろうとした瞬間、目眩により再度倒れ込んでしまう。
「こら。急に起き上がろうとするな。立ちくらみを起こすから暫く横になってろよ! ったく相変わらずお子様だな」
迷惑をかけるのはもう何度目だろう。
考えあぐねいた挙句に湯あたりして湯船で気を失うなど、己の愚図さに反論も出来ない。
「ごめんなさい。わたし、いつもライアに迷惑ばっかり…」
「へ? いや、俺は……別に迷惑だなんて、思ってない、けど…」
「っ…だって! また助けてくれたもん」
会話を重ね、知れば知るほど〝お人好し〟だというライアの性合いが露になる。
「……ん、わたし。お風呂…?」
「大丈夫か? 風呂で逆上せたみたいだな…。ほら、水飲める?」
朦朧とする意識と記憶を何とか結びつける。
(そうだ、わたしお風呂で…)
「……お水、飲む…」
ライアからグラスを受け取ると思いのままに飲み干した。冷たい水が乾いた喉と身体を潤していく。するとライアは何故か突然激しく頭を振った。
(!?)
「…? ライアがベッドまで運んでくれたの? …っあ」
途端に恥ずかしさが込み上げて早急にベッドから起き上がろうとした瞬間、目眩により再度倒れ込んでしまう。
「こら。急に起き上がろうとするな。立ちくらみを起こすから暫く横になってろよ! ったく相変わらずお子様だな」
迷惑をかけるのはもう何度目だろう。
考えあぐねいた挙句に湯あたりして湯船で気を失うなど、己の愚図さに反論も出来ない。
「ごめんなさい。わたし、いつもライアに迷惑ばっかり…」
「へ? いや、俺は……別に迷惑だなんて、思ってない、けど…」
「っ…だって! また助けてくれたもん」
会話を重ね、知れば知るほど〝お人好し〟だというライアの性合いが露になる。



