「わ、悪い! つい……大丈夫か?」
すぐ手の力を緩めてくれたが、スズランの手首にはくっきりとライアの指の痕が赤く残った。その指の痕を見て思わず涙がこぼれる。
「っ…いたいよ、、」
「痛くするつもりじゃあっ…わ、悪かった! 泣かないでくれ!」
即座に煌像術をかけるライア。
痺れに似た甘い快感が、全身に駆け巡る。
優しい手つきに優しい声。その仕草一つさえもが今のスズランには苦しかった。腕の痛みは消えても優しくされればされる程に胸の痛みが増していき、勝手に涙が溢れてくる。
そして握った手は未だに離してくれない。心配そうに瞳を覗き込まれても、顔を背けるのが精一杯だ。
「っ…ふ、、…っうう」
「ああ、もう。本当悪かったよ! お願いだ、泣かないで……」
狼狽えるライアを見てか、セィシェルが横で盛大な溜息を吐いた。
「はぁぁ…。何が守りたいだ。あんたが一番スズを傷つけてるじゃあねえか…!!」
「俺が、スズランを傷つけている…? どうしてそうなるんだよ…」
セィシェルの発言に難色を示すライア。
唐突に何を言い出すのかと、スズランはゆるゆると左右に首を振った。しかし───。
すぐ手の力を緩めてくれたが、スズランの手首にはくっきりとライアの指の痕が赤く残った。その指の痕を見て思わず涙がこぼれる。
「っ…いたいよ、、」
「痛くするつもりじゃあっ…わ、悪かった! 泣かないでくれ!」
即座に煌像術をかけるライア。
痺れに似た甘い快感が、全身に駆け巡る。
優しい手つきに優しい声。その仕草一つさえもが今のスズランには苦しかった。腕の痛みは消えても優しくされればされる程に胸の痛みが増していき、勝手に涙が溢れてくる。
そして握った手は未だに離してくれない。心配そうに瞳を覗き込まれても、顔を背けるのが精一杯だ。
「っ…ふ、、…っうう」
「ああ、もう。本当悪かったよ! お願いだ、泣かないで……」
狼狽えるライアを見てか、セィシェルが横で盛大な溜息を吐いた。
「はぁぁ…。何が守りたいだ。あんたが一番スズを傷つけてるじゃあねえか…!!」
「俺が、スズランを傷つけている…? どうしてそうなるんだよ…」
セィシェルの発言に難色を示すライア。
唐突に何を言い出すのかと、スズランはゆるゆると左右に首を振った。しかし───。



