「どんな事でもいいの…、お願い!」
星の様に煌めくエリィの瞳に哀願される。
込み上げてくる何かを呑み込むと喉がひりひりと焼け付く。スズランは大きく息を吸い込むと小さく口を開いた。
「……今日、街で見かけました」
「本当!? 街のどの辺かしら?」
そのたった一言にエリィの表情がパッと輝く。
「商店街の…、目抜き通りの、お花屋さんの所で……少しお話して、その後お店まで送ってもらって…」
「っ! 彼、何か言ってた?」
「いえ、特に会話らしい会話は出来なくて……それにわたし、ライアには嫌われているみたいなので…っ」
そこまで言うとスズランは俯いた。涙が溢れそうになり、それをエリィには見られたくなかったのだ。想いを隠さずに真っ直ぐなエリィが羨ましい。
「ライアが、貴女を嫌う…? そんな筈…っもう! 何やってるのよ!! だったらあたし、彼の事探すわ! 今日商店街に居たのならきっと明日もこの街のどこかには居るはずよね?」
先程までの覇気のない声とは別人の如くエリィの声に艶が戻る。
「エリィさん……」
「待ってて! あたしが直接確かめてあげる! だから元気を出して、ね? スズランちゃん!!」
「えっと…?」(……んん?)
星の様に煌めくエリィの瞳に哀願される。
込み上げてくる何かを呑み込むと喉がひりひりと焼け付く。スズランは大きく息を吸い込むと小さく口を開いた。
「……今日、街で見かけました」
「本当!? 街のどの辺かしら?」
そのたった一言にエリィの表情がパッと輝く。
「商店街の…、目抜き通りの、お花屋さんの所で……少しお話して、その後お店まで送ってもらって…」
「っ! 彼、何か言ってた?」
「いえ、特に会話らしい会話は出来なくて……それにわたし、ライアには嫌われているみたいなので…っ」
そこまで言うとスズランは俯いた。涙が溢れそうになり、それをエリィには見られたくなかったのだ。想いを隠さずに真っ直ぐなエリィが羨ましい。
「ライアが、貴女を嫌う…? そんな筈…っもう! 何やってるのよ!! だったらあたし、彼の事探すわ! 今日商店街に居たのならきっと明日もこの街のどこかには居るはずよね?」
先程までの覇気のない声とは別人の如くエリィの声に艶が戻る。
「エリィさん……」
「待ってて! あたしが直接確かめてあげる! だから元気を出して、ね? スズランちゃん!!」
「えっと…?」(……んん?)



