しかしすぐ様後ろから伸びてきた手に髪を掴まれてしまう。
「離してっ! っ…痛い!!」
「はぁぁ……だりぃ。何してくれんだよォ? おい、エヴラール、路地の入口見張っとけ。この女にはたっぷりお返ししてやらねぇとな」
「りょ、了解ッス」
大男はそう言ってスズランの髪を手網の様に引き、どんどん路地の奥へと入っていく。
「やめて…っ」
「大声出すんじゃあねえ!」
どすの利いた男の声に身が竦む。
路地の表でセィシェルの声がした。しかし口を塞がれ助けを求める所か、声すら出せない。
「おいスズ!? どこ行った? ……あの、すみません。この辺に珍しい髪色の奴いませんでしたか?」
「ああ~! その子ならさっき果実茶の店辺りで見たかもッス」
「ンン…!」(セィシェル…っ!)
小男が路地の入口でセィシェルに偽りの情報を吹き込む。
「ったく。勝手に動くなって言ったのに! すみません、助かります」
「いえいえッス〜」
「んーっ!」(まって!)
小男はセィシェルの後ろ姿にひらひらと手を振ると、踵を返してニヤつきながらこちらへ戻ってきた。
「良くやったエヴラール。じゃあ褒美としてお前はそこでじっくり見てろ」
「へっ?」
「何か文句あのんかァ?」
「い、いやぁ。そんな事ねっスよ…?」
「ふん」
「離してっ! っ…痛い!!」
「はぁぁ……だりぃ。何してくれんだよォ? おい、エヴラール、路地の入口見張っとけ。この女にはたっぷりお返ししてやらねぇとな」
「りょ、了解ッス」
大男はそう言ってスズランの髪を手網の様に引き、どんどん路地の奥へと入っていく。
「やめて…っ」
「大声出すんじゃあねえ!」
どすの利いた男の声に身が竦む。
路地の表でセィシェルの声がした。しかし口を塞がれ助けを求める所か、声すら出せない。
「おいスズ!? どこ行った? ……あの、すみません。この辺に珍しい髪色の奴いませんでしたか?」
「ああ~! その子ならさっき果実茶の店辺りで見たかもッス」
「ンン…!」(セィシェル…っ!)
小男が路地の入口でセィシェルに偽りの情報を吹き込む。
「ったく。勝手に動くなって言ったのに! すみません、助かります」
「いえいえッス〜」
「んーっ!」(まって!)
小男はセィシェルの後ろ姿にひらひらと手を振ると、踵を返してニヤつきながらこちらへ戻ってきた。
「良くやったエヴラール。じゃあ褒美としてお前はそこでじっくり見てろ」
「へっ?」
「何か文句あのんかァ?」
「い、いやぁ。そんな事ねっスよ…?」
「ふん」



