咄嗟に声をあげようとしたが男の手に口を塞がれる。
「おっとォ…! 大声なんか出されちゃあ敵わねえ」
「兄貴! こっちッス!」
小男が花屋の隣の建物との間にある狭い路地へと誘導する。必死に抵抗するものの力では全く敵わない。分かっていてもスズランは手足をばたつかせて男の手から逃れようともがいた。
「チッ…随分と威勢のいい女だな。今すぐ大人しくさせてやっても良いんだぞ?」
「お嬢さん〜、兄貴の事怒らせない方が身のためッスよぉ? 兄貴の一撃を喰らったら暫くは動けなくなるぜ?」
「はっ! こんな上玉に攻撃なんて入れるもんかよ、ヤるとしたらこっちの方だろォ?」
男は下半身を指さして下品に笑う。
「いいなぁ兄貴! オレもおこぼれにあずかりたいッス!!」
「馬鹿野郎、おめえには勿体ねえだろうが!」
意味は分からなくても会話の節々におぞましさを感じスズランは身震いをした。
以前ライアに触れられた時はそんな風にすら思わなかったが、男に掴まれている腕や塞がれている口、触れられている箇所が気持ち悪い。解放されたくて男の手指に思い切り噛みつく。
「ッ、何しやがるっ! っクソ」
スズランは男の手をすり抜け駆け出した。
「おっとォ…! 大声なんか出されちゃあ敵わねえ」
「兄貴! こっちッス!」
小男が花屋の隣の建物との間にある狭い路地へと誘導する。必死に抵抗するものの力では全く敵わない。分かっていてもスズランは手足をばたつかせて男の手から逃れようともがいた。
「チッ…随分と威勢のいい女だな。今すぐ大人しくさせてやっても良いんだぞ?」
「お嬢さん〜、兄貴の事怒らせない方が身のためッスよぉ? 兄貴の一撃を喰らったら暫くは動けなくなるぜ?」
「はっ! こんな上玉に攻撃なんて入れるもんかよ、ヤるとしたらこっちの方だろォ?」
男は下半身を指さして下品に笑う。
「いいなぁ兄貴! オレもおこぼれにあずかりたいッス!!」
「馬鹿野郎、おめえには勿体ねえだろうが!」
意味は分からなくても会話の節々におぞましさを感じスズランは身震いをした。
以前ライアに触れられた時はそんな風にすら思わなかったが、男に掴まれている腕や塞がれている口、触れられている箇所が気持ち悪い。解放されたくて男の手指に思い切り噛みつく。
「ッ、何しやがるっ! っクソ」
スズランは男の手をすり抜け駆け出した。



