先程フィオナにも指摘されたが、スズランの薄い千草色の髪は異民族が多いシュサイラスア大国に置いても珍しくかなり目を引く。どうしても目立ってしまうのだ。
スズランは見知らぬ輩に声をかけられた上に、強く肩を掴まれ硬直していた。
「シカトかァ? なあ…」
「へへ、お嬢さん。シカトなんて良くないッスよ?」
「まあいい。俺の事無視するとはよっぽどいい女なんだろうな?」
声の主はそう言って掴んでいた肩を強引に引き、無理矢理スズランを振り向かせた。
「あっ…」
その視線の先には、がたいの良い見るからに無骨そうな大男がスズランを品定めする様な目付きで立っていた。その横で見た目も態度もひ弱そうな小男が「ヒュ〜」と口笛を鳴らす。
「へえ。こりゃあかなりのもんだぜェ……連れてく前に少しくらい楽しんでもいいと思わねぇか? なあ? エヴラールよォ」
「そ、そりゃあもちろんッスよ兄貴! それにしてもえらいべっぴんさんッスね…っへへへ」
男たちは顔を見合わせてにやにやと品のない笑みを浮かべた。何やら状況は良くない方へと向かっている。直感的にそう感じた瞬間、大男の方がスズランの手首を引き掴んだ。
「や…っんん!」
スズランは見知らぬ輩に声をかけられた上に、強く肩を掴まれ硬直していた。
「シカトかァ? なあ…」
「へへ、お嬢さん。シカトなんて良くないッスよ?」
「まあいい。俺の事無視するとはよっぽどいい女なんだろうな?」
声の主はそう言って掴んでいた肩を強引に引き、無理矢理スズランを振り向かせた。
「あっ…」
その視線の先には、がたいの良い見るからに無骨そうな大男がスズランを品定めする様な目付きで立っていた。その横で見た目も態度もひ弱そうな小男が「ヒュ〜」と口笛を鳴らす。
「へえ。こりゃあかなりのもんだぜェ……連れてく前に少しくらい楽しんでもいいと思わねぇか? なあ? エヴラールよォ」
「そ、そりゃあもちろんッスよ兄貴! それにしてもえらいべっぴんさんッスね…っへへへ」
男たちは顔を見合わせてにやにやと品のない笑みを浮かべた。何やら状況は良くない方へと向かっている。直感的にそう感じた瞬間、大男の方がスズランの手首を引き掴んだ。
「や…っんん!」



