「……その、えっと……男の人って、好きじゃない人にでも、、唇に……簡単にキス、とか、できるのかなって…」
やはり恥ずかしくなり最後の方は小声になってしまった。唐突にこんな質問をされ、警備員も今度こそ戸惑っているに違いない。しかしどうしても知りたかったのだ。こんな質問、ソニャにもセィシェルにも出来ない。
「な、何故そんな事を?」
「……だって、わたし…。男の人の気持ちって分からなくて。その、唇は……はじめてで、、あ! あの、ちがうの!! わたしじゃなくてっ……一般的にどうなのかな? って、気になるっていうか! とにかく、わたしのことじゃないのっ!!」
念の為に自分の事ではないと説明するも上手く言えずに焦る。どんどん顔に熱が集中してもう何が何だか分からない。
すると警備員が突然吹き出した。
「くくっ! そんなにむきになって否定し無くても」
「うう、そんなにおかしいかな……あれ? 警備さんって笑うとなんだか……」
先ほどより更に砕けた雰囲気になった警備員の笑う声に何故かスズランの胸は高鳴った。その少し低めで、耳に心地よい声をずっと聞いていたい様な……。
しかし咳払いをすると真面目な声に戻ってしまった。
やはり恥ずかしくなり最後の方は小声になってしまった。唐突にこんな質問をされ、警備員も今度こそ戸惑っているに違いない。しかしどうしても知りたかったのだ。こんな質問、ソニャにもセィシェルにも出来ない。
「な、何故そんな事を?」
「……だって、わたし…。男の人の気持ちって分からなくて。その、唇は……はじめてで、、あ! あの、ちがうの!! わたしじゃなくてっ……一般的にどうなのかな? って、気になるっていうか! とにかく、わたしのことじゃないのっ!!」
念の為に自分の事ではないと説明するも上手く言えずに焦る。どんどん顔に熱が集中してもう何が何だか分からない。
すると警備員が突然吹き出した。
「くくっ! そんなにむきになって否定し無くても」
「うう、そんなにおかしいかな……あれ? 警備さんって笑うとなんだか……」
先ほどより更に砕けた雰囲気になった警備員の笑う声に何故かスズランの胸は高鳴った。その少し低めで、耳に心地よい声をずっと聞いていたい様な……。
しかし咳払いをすると真面目な声に戻ってしまった。



