空に咲く花とキミを

「わかりました。任せて下さい。」

直くんは、また調子のいいことを言っていた。

松井さんが帰ると、直くんはイライラした様子でタバコに火をつけた。

「直くん…良かったね。」

あたしは、あたし自身がまだ働き続けられること、直くんの次の仕事を紹介してもらえること、住む場所を失わずにすんだこと、色んな意味で”良かったね”と言った。

これでも、気を遣って選んだ言葉だったのに、

「ぁあ⁈ちっとも良くねーだろうが。」

更に怒らせてしまった…。

「何でオレがクビ切られなきゃなんねーんだよ⁈おかしいだろうが!明日から仕事行こうと思ってたのによぉ!あのバカハゲ課長…!」

「…。」

自分が悪いのに、それを認められず職場の上司の悪口まで言い出す始末…置かれている状況が全くわかっていないんじゃないかと思わせる。

「おい、華。」

「…。」

「飲みに行くぞ。」

陽は随分と傾き、夜への準備を始めていたーーー。