空に咲く花とキミを

「違う工場なら紹介できるけど…どうする?」

違う工場…そうか、他にも取引きしているところがあるのか。

それならそこへ働きに行ってほしい…あたしはまだ、辞めたくない。

せっかく少しずつ慣れてきたところだし、城間くんやみんなと一緒に働きたいから。

「どんなところですか?」

「一度見学に行きますか?配属先の調整とかもあってすぐには働けないから、その間に。ただ、送迎ができないところでね、他のみんなには通勤してもらっているんだけど…。」

「あぁ、それなら大丈夫ですよ。車があるのは松井さんも知ってるじゃないですか。」

直くんは、なぜか得意げだった。

「でも、車って木嶋さんのでしょ?」

「オレのみたいなもんだから。なぁ華、あはは。」

「……。」

あはは、って……通勤に車使ってもいい?とか、何でそういう風に言えないんだろう。

それでも、直くんにまだ働く気があるだけマシだと、あたしは思うことにした。

「それじゃあ、先方と調整できたら連絡します。それまでに体調を万全にしておいて。」