空に咲く花とキミを

直くんに申し訳ない気持ちがないと言ったら嘘になるけれど、こんな気持ちになるのは久しぶりで、新鮮だった。

肩を少しこえる長さの髪の毛が半乾きになったところで、あたしはドライヤーを片付けた。

「ふぅ…。」

メール、返ってくるかな……でも、おやすみってメールきてたし…少しの淡い期待を胸に抱きながら、タバコに火をつけた。

少しだけ…このタバコが終わるまでは待たせて。


「あっ…!」

タバコを灰皿に押し付けた時、新着メールを知らせる文字が、ケータイの画面に表示されたのを見て思わず声をあげてしまい、慌てて自分の口をふさいだ。

「……。」

口をふさいで数秒、直くんが起きてくる気配はなかった。

起こしてしまわなくて良かった…直くんはよく眠っているみたい。

《じゃあ今度、俺のオススメ聴かせてあげるよ!華さんはどんな音楽聴くの?》

メール…返ってきたぁ。