空に咲く花とキミを

「…」

そしてそんなことを言う直くんに、返す言葉も見つからないとはこのことだった。

「華、これ見てみろよ」

そう言って直くんがポケットから出した物は、ミントガムや口臭ケアのタブレットだった。

口臭ケアの商品なんかは、空のケースがいくつも出てきた。

「オレが酒気帯びで済んだ理由。警察なんかちょろいな」

そのために、コンビニへーーー。

直くんは、あんな時でも自分の身が一番だったのだ…。

あたしの心の中は、どろどろとした嫌悪感でいっぱいになっていた。

「ガム、まだ残ってるけど食うか?」

「……いらない」

ムカムカと、吐き気がする。


「あーあ、免停と罰金かぁ…。オマエ明日から車出せよ」

「…」

「免停はともかく罰金には困ったな…仕事もやめちゃったしな」

「え…?聞いてないよ?」