空に咲く花とキミを

質問があたしに飛んできてドキっとしたけど、あたしの飲んだ量に嘘はない。

直くんといる時は、たくさん飲まないようにしているから。

「じゃあ2人とも、渡した風船を膨らませて?今のが嘘ならすぐにバレるから」

警察官は、まだあたしたちを疑っていた。


「0.20と0.16か…2人とも酒気帯びだな」

警察官は数値を見ながら、それを記録していた。

あたしはともかく、直くんが酒気帯び…?

あれだけ飲んで……ラッキーなんてもんじゃない。

「じゃあ次は、事故の状況を聞こうか」

…まだまだ、解放してはくれなさそうだ。

あたしと直くんは、覚えている範囲で話をした。

結構なスピードでバイクにぶつかっていることから、信号無視を疑われたけど、信号が青に変わって発進した直後にぶつかられた、というバイクの運転手の証言で、その疑いは晴れた。

あたしたちの事情聴取が終わる頃には、バイクの運転手は救急車に乗せられて現場を後にしていた。

幸い軽傷で済んだけれど、念のために精密検査をするそうだ。

軽傷ーーーそう言った警察官の言葉に、安堵を覚えた。