空に咲く花とキミを

そしてあたしの目は、人間が宙を飛ぶ様をとらえていた。

あたしたちの前を走っていた、バイクの運転手だ。


直くんの車が止まった。

「華……マズイことになったな」

「そんな事より早く!無事を確認しなきゃ!」

車から動こうとしない直くんを急かして、あたしは車から降りた。

「…あ!」

向こうからヨロヨロと歩いてくる人影が、外灯に照らされて映った。

良かった、生きてる‼︎

「すみません!大丈夫ですか⁈痛いところとか、ないですか⁈」

あたしは急いでバイクの運転手に駆け寄り、肩を貸した。

「本当にすみません‼︎」

「あぁ…大丈夫だから。あそこ、座っていい?」

「はい!」

フルフェイスのヘルメットで顔はよく見えなかったけど、声から男の人だということがわかった。

あたしはその人が指差した、段差のある歩道へ一緒に向かうと、そこに彼を座らせた。