空に咲く花とキミを

あたしは、何とか直くんの飲酒運転を阻止したかった。

「ガタガタうるせぇなぁ!じゃあ華、オマエは歩いて帰れ!」

酔っている時の直くんは、機嫌が良くても悪くても、手がつけられない。

常に自分が絶対だから。

運転もそうで、絶対的な自信があるから、あたしに心配されて止められたことが気に食わないのだ。

「この寒い中歩いて帰るか、それともオレと帰るか…今すぐ決めろ!」

「…」

ここまでくると、仕方ないなぁと諦めてしまうのが、あたしの悪いところ。

これまで、何度直くんの自分勝手な言動に付き合わされて来ただろう…。

でも、恐くてノーと言えなかった。

「わかった、直くんと帰るよ。でもホント気をつけてね」

「気をつけるに決まってるだろ。30分もすれば着くんだから、つまらん心配するなよ」

「……」

この過信が、恐いんだよ。