空に咲く花とキミを

「だって、行ったらあたし絶対泣いちゃうもん。それに、みんなが見送りに来るんでしょ?」

「あはは、そっか。じゃあ沖縄に着いたらメールするよ。」

「うん、待ってる。」

それからあたしたちは、ゆっくりと手を離した。

そしてその瞬間から、あたしと城間くんが触れ合うことは、2度となかったーーー。


寮に着いたあたしを襲ったのは、言い様のない悲しみだった。

大好きだと、行かないで欲しいと、本当の気持ちをぶつけて…泣いてしまえば楽だったのかな。

でもそんな事をすれば、城間くんを困らせてしまうだけだから。

沖縄に帰った城間くんが思い出すあたしの顔は、笑顔であって欲しいから。

だからあたしは、最後まで笑顔でいたんだ。

城間くんに救われたあたしが出来ることは、それくらいだったから。


「う…ぁ……ぅわぁぁあぁん……!」

離れて改めて認識する、愛おしいという想い。

涙は、どこまでも溢れて止まらなかった…。