空に咲く花とキミを

「ただの職場仲間だよ!ねっ、城間くん。」

お酒の席でもなければ、こんな風に城間くんに話しかけるなんて出来なかった…。

「そうだね。華さん来てくれてありがとう。」

もう2度と見れないと思っていたあたしに笑いかける城間くんを見て、泣きそうになってしまった。

「ならええやん、番号教えてーや。」

「何でそうなるのぉ?」

「華さん、島本さん意外といい人だよ。」

「意外とってなんやねん。」

「頭悪いけどね〜。」

「大崎さんそれ言い過ぎちゃうん?」

楽しく会話が進み、笑いが起こる。

城間くんもああ言ってたし、悪い人じゃないのかも。

何よりも、お酒の席だろうが何だろうが、城間くんと話せたことが嬉しかった。

このまま、会話もないまま、離れてしまうのだと思っていたから。

上機嫌なあたしはお酒のノリもあってか、島本くんとケータイ番号を交換したのだった。


ーーーそれから城間くんが会社を去るまでの数日間、あたしはできるだけ笑顔で過ごした。