空に咲く花とキミを

「えーと、今日はみんなありがとうございます。急に沖縄に帰ることになって残念です。お世話になりました。じゃ、飲んでください。」

照れた様にしどろもどろ言葉を並べていた城間くんを、ただただ見つめてしまったあたし。

そしてその言葉が途切れたところで、どこからともなくカンパイの声があがり、ドンチャン騒ぎが始まった。

みんなと騒いだりしている城間くんを見ていると、何だか泣きそうになってくる。

城間くんさっき、急に沖縄に帰ることになった、って言ってたな…何かあったのかな。

そもそもこの町に来た理由すら知らないんだ、あたしは。

あたしは、視界に入る城間くんをボーっと眺めながら、タバコに火をつけた。

「なぁ。」

もうすぐ沖縄に帰ってしまうなんて…。

「なぁ〜、話したいねんけど。」

もう、あの笑顔が見られないだなんて、まだ信じられないよ。

「なぁ!聞いてーや。」

ふいに大きな声が耳に入ってきて、あたしは我に返った。