空に咲く花とキミを

もう縛られることもない、機嫌をとることもない、無理矢理お酒に付き合わされることもない……あたしは自由だ。

「やっ……たぁ…!」

心の底から、喜びの声をあげた。

直くんとの生活が、本当の意味で幕を閉じた瞬間だった。

早く…早く城間くんに伝えたい。

それに、やりたいことが山ほどある。

寮から直くんの実家までの片道3時間の運転も、今のあたしには少しも苦ではなかった。

寮に戻ったあたしは隠してあったケータイを取り出して、その画面を見つめた。

城間くん……何してるかな。

ケータイを耳に当て、ドキドキすること数秒、

「もしもし?」

大好きな声が、あたしの耳に届いた。

「城間くん、今話して大丈夫?」

「うん。華さんこそ大丈夫なの?」

「うんっ!もう大丈夫!あたし…あたし、ひとりなの。ちゃんと別れたから…!」

嬉しさのあまり、あたしは興奮するあたし自身を抑えられなかった。