空に咲く花とキミを

これからの生活に対する覚悟くらい、とっくにできている。

そうでなければ、別れなんて決意できないから。

苦しくなるだろうけど、このまま直くんと居続けるよりはマシだ。

「じゃあオレは、本当に金を返さなくてもいいんだな?」

あたし名義の、直くんの借金……直くんが気にするのはそこなのね。

念を押すようにお金の事を確認してきた直くんに、ため息が出そうになる。

まぁでも、お風呂場で別れを切り出した時に、返さなくてもいいと言ったのはあたしだ。

それに、直くんとは完全に縁を断ち切りたいから。

「…いいよ。」

この借金は、最初にちゃんと断れなかったあたしも悪かったんだと思って、自分で返していく決心をしていた。

それから直くんは、少しの間何かを考えるような素振りをしてから、

「わかった。」

と、一言だけ言った。


すぅっと、あたしの身体から、重りが外れたような感覚がした。