空に咲く花とキミを

「仕事もしてない直くんとじゃ、安心して結婚なんかできないよ。だから…別れてほしい。」

「なんで…。」

「……。」

冷やかな風が、通り抜けたようだったーーー。

「なんでみんな、オレから離れていくんだ…。オレは、どうしたらいい?」

がっくりとうな垂れる直くんに、これまでの自信に満ちた姿の影も感じなかった。

本当は、弱いのは直くんの方だったのかな…。

直くんは、あたしも含めたたくさんの人を、心ない言葉で踏みつけてきた。

やったことは、自分に返ってくるんだよ。

それに気付けなきゃ、ひとりぼっちになっちゃうよ。

でも、同情なんてしない。

「どうしたら、って…まずは仕事を見つけて、頑張って。」

あたしが直くんの応援をするなんて…変な気分。

「オマエはどうすんだ?ひとりで借金返していけるのかよ。」

「寮は家賃の安いところに引っ越して、あとはバイトでもかけ持ちするから。何とかなると思う。」