空に咲く花とキミを

最悪あたしだけ引っ越してしまえばいいのだから。

でもそんな事をしたら、今度こそ殺されかねない……やっぱり、できるだけ穏便に話を進める必要がある。

「よし、と。」

次は、荷物の整理を始めたあたし。

引っ越しをする時の荷物は、少しでも少ない方がいいから。

明るい未来への第一歩、そんな風に位置づけをすれば苦ではなかった。


「もしもし、城間くん…?」

「うん。どうしたの?」

「あ、えと…今、大丈夫?」

城間くんの声を聞いた途端、昨日のことを思い出して勝手に熱くなる身体。

「うん。」

あたしは城間くんに、担当者に頼んで引っ越し先を確保してもらった事を話した。

「だから、無事に引っ越しが終わったら、今度は城間くんが遊びに来て?」

「…そうだね。」

あれ…なんか、反応が……薄い?

心なしか、会話も普段と比べて弾んでいないような…。