空に咲く花とキミを

退室時間が迫り、そこからはバタバタと帰り支度をして車に乗り込むと、

「送ってくね。」

城間くんは笑顔でハンドルを握った。

「あたし、頑張って彼氏と別れるよ。」

「うん、頑張れ。」

不思議なもので、あたしの中の直くんに対する恐怖心は、かなり薄れていた。

城間くんとあたしの全てが繋がって、守られているような、素敵な気持ち。

直くんと別れて、城間くんと付き合いたいーーーそんな都合のいい事だけを考えていた。


「ホントに大丈夫?」

「大丈夫だよ。」

待ち合わせをしたコンビニに着いたのは23時、もうすぐ日が変わる。

「やっぱ寮まで送ってくよ。」

「大丈夫だって。寮すぐそこだから。」

「じゃあ着いたらメールして?」

「うん、わかった。またね!」

城間くんは、夜道は危ないから寮まで送ると言ってくれたけど、直くんが帰ってたらヤバイから、何とか引き下がってもらった。