空に咲く花とキミを

直くんはどちらかというと音楽には疎い人だから、余計に嬉しかった。

さっきからあたしは、城間くんと直くんを比べてばかり。

でもそれは、ただの無い物ねだりだとは思えなくて、あたしは城間くんのことが好きなんだと、その気持ちは膨れ上がる一方だった。



「華さん、そろそろ行く?車借りられるか、連れに聞いてみるよ。」

「…うん。」

ケータイの画面を見ると、18時15分と表示されていた。

そうだよね…もう、帰らなきゃだよね。

お昼前に合流して、気がつけば18時を過ぎていたーーー楽しい時間はあっという間なんて言うけど、早すぎるでしょ。

隣に座って音楽を聴いたり、何でもない雑談に笑い合ったり、トイレを借りるのに緊張したり、手と手が触れそうになってドキドキしたり……そんな時間の全て、あたしは城間くんにときめいていた。

「大丈夫だって、行こっか。」

電話を終えた城間くんは、いつもの笑顔だった。