空に咲く花とキミを

「どこ行こうね。」

「…っ。」

わ、わ、近い、城間くんの笑顔が、近すぎるよ…。

運転席と助手席の距離が意外と近いということを、今更認識してしまう。

「とりあえず車出すね。」

エンジンがかかったことであたしの心臓の音が消され、リラックスとまではいかないけど、僅かに緊張がほどけた。

前に向き直った城間くんが車を発進させると、あたしはバレないように呼吸を整えた。

「…。」

ちらりとみた城間くんは、余裕の笑顔でハンドルを握っているように見えた。

ズルイ……あたしだけ緊張しているみたいじゃん。

そんなことを思いながらあたしも前を向いて、これからどこへ行くのか、ひとり想像していた。

15分くらい走っただろうか、城間くんは車をコンビニの駐車場に停めた。

「ちょっと寄っていい?」

「…。」

あたしは、城間くんに促されるまま車から降りると、そのまま後についてコンビニの中に入った。