空に咲く花とキミを

「やったね華さん!時間とかどうする?どこに迎えに行けばいい?」

「…早い方が、いいかな。」

もたもたしていると、直くんが帰って来てしまいそうで…。

あたしと城間くんは、1時間後にあたしの派遣会社の送迎バス乗り場になっているコンビニで、待ち合わせることになった。

寮まで来てもらったとして、万が一直くんと遭遇したらエライことだ。

それだけは避けたかったから、待ち合わせには別の場所を選んだ。

「じゃあ華さん、後でね。」

「うん、後でね。」

電話を切ったあたしの顔は、少しの間ニヤけたまま戻ってくれなかった。

ヤバイ…支度しなきゃ。

1時間後なんてスグだよスグ。

とりあえず化粧は念入りに…っていっても、結局仕事へ行く時の化粧に毛の生えたようなだけの仕上がりになってしまったけど。

服は?服はどうしよう……。

食べて行くのが精一杯の生活で、服を買ったりしている余裕なんてどこにもなかったから、もうずっと前に買ったものばかりだった。