空に咲く花とキミを

「お待たせしましたぁっ!」

今日1日の作業が終わり、あたしは喫煙所で待つ松井さんに声をかけた。

「いいよ、今日は比較的ヒマだから(笑)。木嶋さんも吸うでしょ?」

松井さんはタバコの灰を落としながら、にっこりと笑顔で言った。

「あ、はい。」

松井さんの言葉に甘えて、あたしもタバコに火をつけた。

「木嶋さんってメガネかけてるんだね。」

「あ…。」

そう、普段はコンタクトを入れているあたしだけど、今日はメガネをしていて、松井さんはそのことを言っていた。

「目の調子が悪くて、そういう日はメガネなんです。」

大崎さんに突っ込まれた時も、同じ様に当たり障りなく答えた。

「そうなんだね。」

でも本当は、昨晩泣きすぎたせいで目が腫れて、コンタクトが上手くつけられなかったから。

泣き腫らしたなんて言えば、その理由も話さなければならなくなる、あたしはそれを避けたかった。