空に咲く花とキミを

でもあたしはもう2度と、別れ話をなかったことにしてはいけないんだ。

今度こそ、気持ちを強く持たなきゃ。

「…。」

直くんにかける言葉が見つからないあたしは、おとなしく直くんの出方を見ることにした。

下手に言葉をかけて、怒らせたりなんかしたら大変だから。

こういう時の直くんは、思いもよらない場面で怒り出したりする可能性が高いのだ。

直くんは、コップに入っている残りのお水を飲み干すと、小さく舌打ちをしてから、

「寝る。」

とだけ言って、寝室に消えた。


それから数秒後、その場にへたり込んだあたしは、涙をこぼしていた。

多分だけど、すごく安心したんだと思う。

昨日の今日で、あたしも相当なダメージを受けていた。

おまけにこんな状況でケータイが使い物にならないんだから、あたしは、あたしが思っている以上に不安定な状態なんだと思う。