空に咲く花とキミを

あたしは、無我夢中で直くんの首に手をのばした。

タオルの下に現れたのは、針金ハンガーだった。

それを分解して、ぐるぐると…首に巻きつけてーーー直くんは、死のうとしていたの⁈

「はぁ…っ、はぁ……っ!」

身体中がドクンドクンとうるさいくらいに音を立てていたあたしだったけど、そんな事を気にしてる余裕なんてなかった。

早く…早くこのハンガーを外さなきゃ!

「ゴホッ!ゴフ…ッ!」

やっとの思いで直くんの首からハンガーを外すと、直くんは大きく咳込んだ。

直くんはそのまま立ち上がると、フラフラと居間の方へ歩いていった。

「直くん…水!飲んで!」

あたしは直くんにお水の入ったコップを手渡してから、様子を伺った。

直くんは黙ってそれを受け取ると、半分くらい飲んでからその場にしゃがみ込んだ。

そして、つぶやいた。

「死ねなかったのか…。」

ーーーって。

やっぱり直くんは、死のうとしていたんだ…。