空に咲く花とキミを

でも…直くんが他の靴を履いてるところ、見たことないんだよね。


「…うぅ……。」

えーーー…。

座って一服でもしようとタバコを取り出した時、うめき声のようなものが聞こえた気がした。

「ぅうぅ…ぁぐ……う…。」

間違いない、寝室からだ!

急に上がったあたしの心拍数は、限界を知らないかのようだった。


直くん…だよね。

あたしは足音を忍ばせて、寝室へと歩いた。

暗がりの中で、布団が盛り上がっているのを認識したあたしは、こわごわそれに近づいた。

「直くん…?」

「……うぅ…ぅあ…。」

あたしの蚊の鳴くような声に反応したのか、直くんはまたうめいた。

なんだか、いつもと様子が違う……あたしはパチンと部屋の電気をつけた。

見ると直くんが布団に入って横になっていて、あたしにはただ眠っているようにしか見えなかった。

「…?」

夢にうなされているだけなのかもーーーそう解釈しようとした時、ひとつの違和感に気がついた。