空に咲く花とキミを

結局城間くんとは、送迎バスの最終まで一緒にいた。

もう暗くなった空を眺めながら、あたしはバスに揺られた。

「…。」

考えるのは…直くんのこと。

昨日の恐怖が蘇り、思わず両手で自分自身を抱きしめた。

パチンコ屋さんでも何でもいい、どうか外出しています様に。

それでも動き出した現実を受け止めなければいけなくて、別れ話をなかったことにされないようにする必要があった。

それは、昨日暴力を振るわれた後に警察に行けば簡単だったのかもしれない。

でもそれをしなかったのは、直くんに対する最後の情が働いたのと、城間くんとのことを少しは後ろめたいと思っているからなんだと思う。

それとも、ただあたしがお人好しなだけなのか…。

寮に着くとあたしはまず駐車場にまわった。

駐車場から見る部屋は真っ暗で、直くんがいないことにホッと胸をなでおろした。

でもあたしの車は駐車場にある…歩いて出かけてるのかな?