空に咲く花とキミを

「じゃあ俺もそろそろ行くね。」

「城間くん…。」

「ん?」

職場へ行こうとした城間くんを、気付けばあたしは引き止めていた。

「今日…終わったら、ここにいるから。」

「…うん!リョーカイ!」

そう言ってからあたしに笑顔を向けて、職場へ向かって行った城間くん。

「…。」

あたしの中に、城間くんの笑顔が貼りついて離れなくなる。

あたしは、少しでも早く仕事が終わって欲しい気持ちと、お願いだから終わらないで欲しい気持ちと闘っていた。

仕事が終われば直くんのいる寮に帰らなければならない…でも、終わらなきゃ城間くんとのひと時を過ごすことができない。

あたしがどちらを望んだところで、時間は変わらず過ぎていくのだけど。

仕事が終わって一服するあたしは、もうすぐ城間くんが来てくれる嬉しさと、それが終われば帰らなければならない辛さで、落ち着かなかった。