「おう華!今日も元気じゃん!」

昨晩、あたしは確かに殺されかけた。

「大崎さんには敵いませんけどね(笑)。」

「言うね〜(笑)。」

それでも今日になればこうやってみんなと笑い合い、城間くんと目が合ってドキドキもする。

「てか聞いてください、あたし昨日ケータイ壊れちゃって最悪なんです。」

あたしは、城間くんにも聞こえるように言った。

もしかしたら城間くんは昨日メールをしてくれていて、あたしからの返信がないことを不思議に思っていたかもしれない。

「マジ最悪だな。おい田村、華にケータイやれよ。」

「何でオレが…大崎さんのでいいじゃないすか。」

「僕のはダメだよ、華と連絡とれなくなるだろ?さぁて仕事仕事!」

何でも早め早めに動く大崎さんは、コーヒーを飲み干すと職場へと姿を消した。

「華のケータイなんてしらないくせに、よく言うよ。」

田村くんも、ぼやきながら職場へ行ってしまった。

「華さんケータイ壊れたなんて、大変だったね。」

「そうなんだよね。早く新しいの契約しなきゃだよ。」

あたしは城間くんを見て、苦笑いした。