空に咲く花とキミを

「おでこ、血が出てる。早く流せ。もう…何もしないから。」

慌てておでこを触って確認すると、触った手のひらに血がついた。

浴槽に頭をぶつけた時に、切れたんだ…。

どうやら直くんはこの血を見て理性を取り戻したらしいけど、あたしは逆だった。

赤い血と共に、思いがあふれ出る。

「血……血が出てる…もうイヤだ‼︎」

「…。」

「直くんだって、あたしのこと全然わかってないよ!」

もう…我慢できなかった。

それに、今思いを言わなかったら、きっとあたしは一生言えないままだ。

「仕事もしないでパチンコばっかり!お酒も減らしてくれないし、お金も返してくれない!あたしの給料だけでやっていけると思ってるの⁈」

大声を張り上げたあたしに、直くんは少し驚いていたようだった。

そりゃそうだ…今まであたしは、直くんの3歩も4歩も後ろにいたのだから。