空に咲く花とキミを

「か、会社の…友…達……。」

震える声を、何とか絞り出す。

「友達⁈何が”楽しみにしてる”だ、ぁあ⁈”いつ別れてもいい”だぁ⁈ふざけるな‼︎」

直くんは、怒ってるなんて生易しいものじゃなかった。

「こんなモノがあるからいけねーんだよな⁈あ⁈」

「直くんやめて……‼︎」

あたしの制止もむなしく、ケータイを持った直くんの手は、シャワーの中に入っていった。

「オマエにケータイなんかいらねんだよ‼︎」

「…痛っ!」

ケータイを壊すだけじゃ足りなかった直くんの手や足が、あたしに襲いかかってきた。

「直くんやめて…!」

お風呂場で裸のあたしは、自分の身を守れるものなどなく、されるがままだった。

「痛い…やめて……‼︎」

どんなに叫んでも、直くんには届かなかった。

「オマエは、オレがどれだけ悩んでいるか……!」

直くんが、あたしの髪の毛を掴む。

「オマエにオレの気持ちが解るか⁈」

直くんは怒りに任せて、あたしの頭を浴槽にぶつけた。