空に咲く花とキミを

せめて行き先とか、起きたらおはようとか、同棲してるという自覚があるのであれば、相手にそういったことを伝えた方がいいんじゃないかと思うのは、あたしだけではないはず…。

まして直くんは働いてないのだから、本来なら家事を負担してほしいところなのに、毎日自分のことばかり。

あたしは直くんの母親じゃない。

「はぁ…。」

あたしはため息をつきながらケータイとにらめっこした末に、テーブルの上に置いた。

直くんに、ただいまとメールをしようと思って…やめた。

それから、ボーっと天井を眺めた。


賭けは……負けてしまったみたい。

だってあたしは、直くんと別れたいと思っているのだから。

直くんが少しでも変わってくれることに賭けた、この町での生活。

結局直くんは、何も変わらなかった。

そしてあたしは、いつの間にか惹かれてしまっていた。

優しくてあたたかい、城間くんに。