空に咲く花とキミを

「もう、疲れちゃった。」

「そうだよね。」

城間くんはふぅっと煙を吐くと、コーヒーを一口飲み込んだ。

「俺は華さんの彼氏のことよく知らないけど、華さんが少しでも楽になる方法を選んでほしい。…って力になれる訳じゃないのに、無責任なこと言っちゃダメだよね。」

「ううん、ありがとう。あたしの問題だから…聞いてくれただけでじゅうぶんだよ。」

「真っすぐ帰りたくない日があれば、いつでも付き合うよ。」

城間くんは、しっかりとあたしの目を見て言ってくれた。

それからあたしと城間くんは、別々の送迎バスに乗ってそれぞれの帰路についた。

バスの中でも、あたしは城間くんと他愛ない内容のメールのやりとりをした。

直くんからは相変わらず音沙汰なしで、何なんだと思えて腹が立つ。

別に誕生日を祝ってほしいとか、そんなんじゃない。


寮に着いたけど、直くんの姿はなかった。