空に咲く花とキミを

途端にあたしの中は、城間くんでいっぱいになる。

「城間くんお疲れ様。」

あたしは城間くんに缶コーヒーを差し出した。

「え…?」

「朝のお返し!」

城間くんみたいには笑えないけど、あたしは精一杯明るい笑顔で言った。

「ありがとう。でもそれじゃ誕生日の意味が…。」

「それはそれ、これはこれ。あたしのこと気にかけてくれて、嬉しかったから。」

「そっか。じゃぁ…、」

と言って城間くんは、缶コーヒーを開けるとゴクゴクと2口飲み込んで、

「うめっ!ありがと!」

って…いつもの笑顔で言ったんだ。

あたしは、城間くんのゴクゴクとコーヒーを飲み込んだ時の、そのノドの動きにさえドキドキしてしまっていた。

それからあたしの横に座った城間くんは、ゆっくりとタバコに火をつけた。

あたしもマネをして、ゆっくりとタバコに火をつけた。


「彼氏と、別れた方がいいと思ってて…。」

あたしの中で、これ以上直くんとの未来は描けなかった。