空に咲く花とキミを

「大崎さんは自分で買えばいいでしょ。これは華に買ったの。」

「あはは、ありがとう田村くん。あたしチョコレート好きなんだ!」

あたしは田村くんからチョコレートを受け取った。

受け取る時、わずかに指先が触れたけど……何も感じなかった。

「お疲れ様〜。」

「大介遅かったじゃん、またズレ休憩?」

「そうなんすよ大崎さん、昼休み直前に部品が入ってきて……。」

言いながら苦笑いする城間くんを、無意識のうちに見つめていたあたし。

あたしは…やっぱり……。

田村くんからもらったチョコレートの包みを開けようとした時、上着のポケットの中でケータイが震えた。

《華さん、何かあったの?全然大丈夫そうに見えないんだけど。俺で良かったら話聞こうか?》

顔を上げたら、城間くんと目が合った。

「…。」

目の前にいるんだけど、わざわざメールしてくるなんて…気を遣ってくれてるのかな。