空に咲く花とキミを

ーーー今朝は、しとしとと雨が降っていた。

あたしは会社へ向かう送迎バスの中から、窓を濡らしている雨を見つめていた。

《あたし今日誕生日なんだぁ。プレゼントよろしく〜(笑)。城間くんは誕生日いつ?》

なんて冗談でもメールしていないと、気が滅入りそうだった。

《そうなんだ。誕生日おめでとう!俺は7月だからもう終わったよ〜。》

「……。」

城間くんは、夏生まれなんだ。

城間くんの、あの少年のような笑顔と夏の太陽の光が重なり、あたしの心の中を照らしているようだった。


「おはよ、華さん。」

始業前の喫煙所で、例によって城間くんに会った。

「…。」

キラキラと、無邪気に笑うその笑顔が…眩しい。

「はいコレ。」

「え…。」

城間くんの缶コーヒーを持った右手が、あたしの目の前に出てきて止まる。

「誕生日。ショボいけどプレゼント。おめでとう。」