空に咲く花とキミを

直くんは、余裕そうだった。

その余裕がどこから出てくるのか、教えて欲しい。

直くんを採用する企業があるとは思えない…直くんが松井さんの紹介を蹴ってしまったことが、悔やまれてならなかった。

まぁ直くんのことだから面接時は上手くやるのかもしれないけど、採用されてもきっと直くんは続かない。

それは松井さんもそう言っていたし、あたしも感じていること。

全てにおいて自分本位な直くんでは、どこへ行っても続かない。

派遣会社に所属している内はまだ何とかなる…そんな風に思っていたあたしの希望が、絶たれてしまった。

寮費、光熱費、借金、生活費、その全てが今、あたし1人の上にのしかかってきた。

直くんはほぼ毎日パチンコ屋さんに行ってるけど、勝っても次の日の軍資金になるだけ、生活費なんか入れてもくれない。

「松井のあの態度、イライラするなぁ。華、飲むぞ、さっさと風呂に入ってこいよ。」

「……。」

明日はあたしの誕生日ーーー24歳に、なる。