空に咲く花とキミを

「じゃあそういう訳だから、今まで割り勘だった寮費と光熱費は、全て木嶋さんの給料から天引きされることになるから、よろしくお願いします。」

「はい。」

そうか、そうなるよね…手取りが減っちゃうな。

「原くんはわかってると思うけど、木嶋さんがウチに所属している間は、原くんも住んでくれて問題ないからね。力になれなくて言うのもなんだけど、早く仕事をして木嶋さんを楽させてあげなきゃね。」

「わかってます。お世話になりました。」

「こちらこそ。それじゃあ、おじゃましました。」

松井さんを見送ると、直くんはフンと鼻を鳴らした。

「何が”早く仕事をして”だ。だったらオレに見合った仕事を持ってこいってんだ。」

「紹介してくれた仕事、全部断ったの…?」

「あぁ。場所が遠かったり、安い金でオレを使おうとするからな。」

そんな理由で断ったの…?

今は、すがりついてでも働いてくれないと困るのに。

「仕事くらいすぐに見つけてやるから心配すんなって。」