空に咲く花とキミを

次の日もその次の日も、仕事がなくなった直くんは、毎日パチンコ屋さんに行っていて、あたしは1人で家事や仕事をしていた。

そんな日々が続き、季節はいつの間にか秋らしく、でも昼間はまだ暑く感じる日もある10月になった。

「華。」

「なぁに?」

仕事が終わって寮に帰ると、珍しく直くんがいた。

「仕事のことで、今から松井さんが来るから。」

「……。」

派遣会社の担当者である松井さんが、来る。

渦を巻くイヤな予感ーーーこういう時ほど的中する。

そしてインターホンが鳴り、難しい表情をした松井さんが訪ねてきたのだった。

「こんにちは。あがってもいいかい?」

「あぁ、どうぞ。」

直くんが、松井さんを部屋の中へと促した。

「木嶋さんお疲れ様です。」

「お疲れ様です。」

あたしと松井さんは、ゆっくりとあいさつを交わした。

「で、松井さん、ないんでしょ?仕事。」

直くんが、単刀直入に切り出した。