空に咲く花とキミを

直くんは冷蔵庫からビールを取り出すと、プシュっと勢いよく缶を開けて、口の中へ流し込んでいた。

「…。」


いつの間にか強くなった風が、ベランダの洗濯物を揺らしていたーーー。

「あ〜今日は最悪な日だな!何がイベントだ、オレの金返せってんだ。」

やっぱり今日は負けたんだ…。

「オマエが帰りたそうにしなければ、打ちに行くこともなかったのになぁ。」

帰ると言ったのは直くんなのに、そうやってまた、あたしのせいにするんだね。

「飲みに行くか?あ?」

「…もう、お金ないよ。」

給料日まであと数日…財布の中身に余裕なんてある訳がなかった。

「カードがあるだろうが。それくらい考えろよ。」

「…。」

カードだって、後でお金を払わなきゃいけないのに。

直くんの収入が途絶えている状況で、どうやって支払いをしていこうか頭が痛いあたし。