空に咲く花とキミを

「ーーい。…おい、華。」

あれ…誰か呼んでる……。

「華、いつまで寝てんだよ⁈」

あたしは、ハッとして目を開けた。

直くんだ……!

仁王立ちであたしを見おろしていた。

ゆっくりと身体を起こすあたしをジロリと睨む直くんの視線が、あたしを強張(こわば)らせる。

「なにやってんだよ、メシの支度もしないで。」

「ごめ…熱が下がらなくて、寝てたから…。」

「寝てたことくらい見ればわかるわ。オマエさぁ、オレのことバカにしてんの?」

「ちが…っ。」

直くんは、パチンコ屋さんに行く前よりも、あきらかに機嫌が悪かった。

時計を見ると、時刻は17時を少し回ったところだった。

こんなに早く帰ってくるなんて……機嫌の悪さから察するに、ガッツリ負けたんだろうな。

あれから3時間くらい眠っていたあたしの身体は、だいぶ軽くなっていた。

「マジでイライラするわ。飲むからつまみでも用意しろよ。」