空に咲く花とキミを

あたしはもう、直くんの相手をする元気もなかった。

「あーつまんねぇ。メシ食ったから帰るか。オレ打ちに行きたくなってきたわ。」

直くんの機嫌は良くなかったけど、帰るという言葉にいくらか救われた。

しかもパチンコ屋さんに行ってくれるなら、その間休んでいられるし、城間くんにメールもできる。

「…。」

こんな時でもあたしは…城間くんのことを考えてしまう。

このドライブだって、城間くんとなら絶対楽しかっただろうし。

運転する城間くんの横顔を見ながら会話をして、その笑顔にドキドキしたりするんだろうな…。

てか相手が城間くんだったら、あたしの体調が悪い時にドライブになんか連れ出さずに、家でのんびりまったり過ごしてくれるんだと思う。


「ほら、降りろよ。」

直くんの冷たい声にあたしの妄想は断ち切られ、冷ややかな空気が流れだす。

「…。」

「帰る時にでも連絡する。」

「うん…。」