空に咲く花とキミを

直くんがドライブに連れてってくれて、しかもごはんまでおごってくれるーーー珍しいことだらけだけど、きっとパチンコの調子がいいんだろうな、って思ったら納得。

そういうところは、分かりやすい。


「オマエが運転代わってくれるなら、飲めるんだけどなー。」

お店で席に案内されるなり、直くんはあたしに向かって言い放った。

「ごめんね…。」

なぜかあたしが悪いみたいな空気が押し寄せてきて、謝らなければいけない状況ができあがるのは、もう慣れっこになっていた。

直くんは、あたしが運転すると言えば、本当にお酒を飲む気でいるのだろうか…。

「ま、事故られても困るからな。今日はオレが運転してやるよ。」

お刺身をつつきながら言う直くんの機嫌はぼちぼちといったところで、あたしはそれに安心した。

何でこんな体調で、直くんの機嫌を気にしなきゃいけないんだろう…。

「食えよ。」

「…。」